聖書100週間とは

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教会は、長く聖書を典礼、祈りそして教えの基礎としてきました。第二バチカン公会議は啓示憲章や典礼憲章を制定して、信徒が神のことばを、いっそう忠実に熱心に聴くようにと呼びかけています。
髙見大司教様は『聖書100週間と福音化』と題する講演会で、”聖書をよむこと”を推奨している第二バチカン公会議の公文書に関して、説き明かして下さいました。以下は髙見大司教様が取り上げられた公文書の引用です。

  1. 聖書について:『啓示憲章』
    「教会の教えも、キリスト信者の信仰そのものも、聖書によって養われ、規定される」(21項)と、聖書はキリストの福音を生きる基準と規定しています。
  2. 神のみことばの力
    「神のみことばは非常に大きな力と能力が内在しているので、教会にとっては支えとなり、教会のこどもにとっては信仰の力、魂の糧、霊的いのちの清く尽きない泉となる威力と能力が内在している」(同21項)。
  3. 聖書に親しむ
    公会議はそれまで聖職者に限られていた聖書を、すべてのキリスト信者に「喜んで聖書に親しまねばならない」(同25項)と、絶えず聖書を読むように薦めています。
  4. 聖書の読み方:『司祭の生活と役務に関する教令』は
    聖書に親しむために、聖書を朗読し、黙想するよう教えています。「聖書の朗読によって養われた信仰の光のもと、神の意志のしるしとしと恩恵の勧めとを、生活のさまざまな出来事の中に注意深く探すことができる」(18項)
  5. 聖書を読んで祈る:『啓示憲章』
    「聖書を読むにあたっては神と人間の会話ができるように祈りながら読み、神の話を聞く・・読んで祈りを加えることを忘れてはならない」(25項)
  6. 神のことばの黙想:『信徒使徒職に関する教令』
    「人は信仰の光と神のことばの黙想によってのみ、神をいつどこにおいてみとめことができる」(4項)。

髙見大司教様は上記の公文書を引用しながら、「聖書を読むことは、聖書を神のことばとして読み、黙想し、祈る。神のことばを聴いて神と語り合うこと」で、聖書100週間では「聖書を読んできた箇所の感想を聴く、自分も誠実に話す。互いに聴き合い互いを受け入れあって豊かになっていく。これが素晴らしいのです」と語られました。
(2014年11月5日 聖書100週間連絡会主催 髙見三明大司教講演会)から

聖書100週間は、1974年パリ外国宣教会のマルセル・ルドールズ神父様が発案された、全聖書を100週間で通読するプログラムです。これは神のみことばを聴きたいという信徒の希求に応え、また信仰に基づいた判断と行動力を持つ信徒を養成するための一つの方法です。
グループで分かち合いと祈りをしながら読む方法です。受け身の信仰養成ではなく、各個人と共同体で信仰を深めていく主体的な聖書の読み方です。受洗後の信者のフォローとして、また信仰共同体を作り、実践の力を生み出す効果的方法の一つとして、世界各地に広がっています。