教会は、長く聖書を典礼、祈りそして教えの基礎としてきました。第二バチカン公会議は啓示憲章や典礼憲章を制定して、信徒が神のことばを、いっそう忠実に熱心に聴くようにと呼びかけています。
髙見大司教様は『聖書100週間と福音化』と題する講演会で、”聖書をよむこと”を推奨している第二バチカン公会議の公文書に関して、説き明かして下さいました。以下は髙見大司教様が取り上げられた公文書の引用です。
髙見大司教様は上記の公文書を引用しながら、「聖書を読むことは、聖書を神のことばとして読み、黙想し、祈る。神のことばを聴いて神と語り合うこと」で、聖書100週間では「聖書を読んできた箇所の感想を聴く、自分も誠実に話す。互いに聴き合い互いを受け入れあって豊かになっていく。これが素晴らしいのです」と語られました。
(2014年11月5日 聖書100週間連絡会主催 髙見三明大司教講演会)から
聖書100週間は、1974年パリ外国宣教会のマルセル・ルドールズ神父様が発案された、全聖書を100週間で通読するプログラムです。これは神のみことばを聴きたいという信徒の希求に応え、また信仰に基づいた判断と行動力を持つ信徒を養成するための一つの方法です。
グループで分かち合いと祈りをしながら読む方法です。受け身の信仰養成ではなく、各個人と共同体で信仰を深めていく主体的な聖書の読み方です。受洗後の信者のフォローとして、また信仰共同体を作り、実践の力を生み出す効果的方法の一つとして、世界各地に広がっています。